見終わって、すぐに思ったのは、悪役らしい悪役がいないこと。
フジモトが悪役かなと思ったけど、あっさりと覆ったしね。

全編を通じて、ほのぼのとしたユルサが漂う映画でした。
この映画に何かメッセージを求めちゃうと、ちょっとそれは違うよなあと思う。
海の底が汚いところとか、海面が上昇してるところとか（それは月のせいですが）を
無理やり何かに結び付けてもいいのかもしれないけど、
そういう小難しい映画じゃないでしょ。

明確な敵・悪がないので、トトロを超えるユルユル加減だったような気がします。
はらはらするところも手を握る場面も皆無なので、
そういう意味では物足りないかもしれませんが、
過剰に演出された映画が蔓延る中では、いい印象でした。
おなか一杯になりそうな映画はちょっとうんざりです。
まあ、一時間くらいにしてくれたら見るかもしれませんが。
ポニョくらいがちょうどいい。
万人にお勧めできる気楽な映画だったと思います。