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2009年04月17日

みんな自分が思ってるほど大したこと無いんだよ。

って言ったら、後輩に「それもヤな感じじゃないですか」と言われた。
どうも真意が伝わっていなかったようなので、ここに言い訳を書いておく。

周りから見て明らかに凄いヤツ、なんてのは、やっぱどこの組織にも数えるほどしか居ないし、それが組織全体に轟き渡るほどとなれば、なおさらだ。

だから、
自分の周りの人から、頑張ってるね、よくやってるね、と声をかけてもらえるならまだマシで、ぶっちゃけそれが給料や出世に結びつくかどうかなんてことは、あんまり期待しないほうがいいのだと思う。
そこにはもっと複雑な(たぶんに人文学的あるいは政治的な)要素が介在するのであって、正味な話、これだけの成果、というインプットに対して、これだけの見返り、と言うアウトプットが常に期待できると言う性質のものでもあるまい。
(能力と結果が直接結びつくのは、個人商店だろうかね。開業医とかサムライ業の個人事務所とか含めて。そこで求められる能力も単純な技能ではないと思うけど)

自分の努力が報われない、と思っている人間に言うことは、2つしかない。
1つは、お前程度頑張ってるヤツは他に山ほど居るんだろうよ、ということだし、もう1つは、たぶん努力の範囲や方向性が間違ってるんだろうね、ということだ。

会社組織なんてものは、採用試験で篩にかけた人間が集まってるわけで、少なくとも世代の近い人間同士に根本的な能力の差なんて無いと思ったほうがいい。
適正の差こそあれ、きちんとした指示・命令や自律に従って仕事をしてる限り、そこから生まれてくる成果なんてさほど差が無い、ってことだ。

一方、努力の範囲や方向性が違う云々の話だが、状況が悪くて実力が発揮できないと言うならば、状況ごと根こそぎ変えてしまえばよい。
転職したり、もっと自分の実力が発揮できる部署への異動を願い出るのもひとつの手だが、自分が今居る環境を自分の手で作り変えるのだってひとつの努力の方向性だし、そのやり方はたぶんいくつでもある。
(寝技でも立ち技でも裏技でも、好きな方法でやればよい)

それをせずに、俺よりヒマなヤツが居るだの、うちの上司はバカだだのと、身近なモノやありもしないモノを攻撃するだけで、「状況」の中にとどまり続けるなら、その程度の器=自分で思うほどたいした事はないってことだ。

そういうヤツ=状況を打破する力までは持ってない「優等生」の群れだってことが、この会社の最大の問題点でもあるんだよ。たぶん。

投稿者 ushila : 2009年04月17日 00:13

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