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2011年10月29日

僕はDPSが少ない。

聖銃槍の刀鍛冶 の続き

「藍瑠と同じクラスってことにできないッスか。あ、パートナーとかナシで」
校長がまた目を丸くする。
ここが畳み掛けるところだ。
「あ、もちろんタダじゃないですよ?
 学費の話は俺から親にしますし。
 それに、そのお守りみたいなの、預かってもいいです」
校長はそのままポカンとして俺の話を聴いている。
「よくわかんない特典みたいなのも要りません。ただ、俺は俺が必要だと思う時しか、そのお守りは使わない。
 この条件でダメなら、普通にどこかのクラスに編入してください」
一気にまくし立てた俺は、少し息切れしていた。
思ったより緊張していたようだ。

それに気付いた校長は、また、ほほほほほ、と笑う。
「まるであなたにメリットがない話のようですが?」
「そうでもないッスよ」
俺はノータイムで校長に答える。
それから、俺は藍瑠に視線を移した。
「こいつ、口調と性格はこんなですけど、それ以外はホントにフツーなんで。
 ・・・危なそうなことには巻き込めないですよ」
そのとき、俺はどんな顔をしていただろうか。
藍瑠はキョトンとした顔で俺を見上げていた。
「わかりました。あなたの言うとおりにしましょう」
元の何を考えてるかわからない笑顔に戻った校長は、静かにそう言って、俺の手にお守りを握らせた。
「これで契約成立です。半田君。
 いえ、新しいハンター様?」
そう言い残すと、校長は現れたときと同じ優雅な所作で去っていった。

「ニャ~~~」
気がつくと俺の横で、藍瑠が頭をぐるんぐるん揺らしている。
「つまりどう言うことなのニャ?」
お前、成績いいのに何でそんなにものわかり悪いんだ。
基本興味ない話は聞いてないからか?

俺はため息をついて答える。
「つまり、俺とお前はクラスメイトってことだ」
藍瑠は頭をかいて、右を向いて、左を向いて、俺を見て、ニパーッと笑った。
「やったニャ!ダンナさんっ!!(ずどーん)」
俺の脇腹に、藍瑠がタックルをかます。
だから地味に痛ぇよ。


続き「僕のガンランスは砲撃ができる。」

投稿者 ushila : 2011年10月29日 00:23

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