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2012年08月30日

あっちゃん卒業はハローマゲドンなのか?

もしくは、ハローマゲドンとは何だったのか。

正直言って、元ハロヲタにとって、中心メンバーの卒業というのは、あんまりいい思い出のないトピックである。

あまつさえそれがグループ全体の組織改編とワンセットに語られた日には、もうトラウマレベルの話と言わざるを得ない。


もはや10年も前の話でかなりうろ覚えなのであるが、ハローマゲドンとして記録されている事実とは何だったか、と言うところから話を始めたい。

ハローマゲドン:
後藤真希のモーニング娘。卒業と共に、タンポポ、プッチモニ・ミニモニ。のメンバー変更、およびコンサート入場料の改定が行われた事件

ということで大体いいだろう(詳細はググってwikiれ)。
どのぐらいインパクトのある事件であったかと言うと、今でこそハロヲタの間で名曲と支持され、数多くのハロプロ内カバーの対象になっている三期タンポポ(石川、柴田、加護、紺野)の「恋のやじろべえ」は豪快にこけ、三期プッチモニ(吉澤、アヤカ、小川)に至ってはシングルさえ出させてもらえないと言う、それはそれは悲惨な状況であった。
二期ミニモニ。にしても、初代には比べるべくもない凋落ぶりであったように記憶している(まあ、ミニモニ。はストーリーライン上、矢口おやびんのものだったし、バカ幼女路線に高橋は向いてなかったと思う)。

柴田とかアヤカとか知らねーし、と言う主張はわからなくはないが、今で言うとももクロとかPerfume並みに世間に届いていたであろう各派生ユニットが、いきなり消えた事実は、当時娘。を見ていた者なら、何となく覚えているだろうと思う。

当時ハロプロ界隈では、コンサート入場料の改定(つまり値上げだ)に伴って入場者の減少も指摘されていたし、主観的には翌年の「ひょっこりひょうたん島」あたりから、プロダクト的にも低迷期に入った印象が強い。


さて、では、ハローマゲドンと今回のAKBにおける、前田敦子卒業に伴う「再組閣」を比較して考えてみる。

1.今のところ起きていないこと
 ・入場料の改定
 ・プロダクト水準の低下
 ・新メンバーの性急な登用
  …「ひょっこり」は新垣、「しゃぼん玉」は田中が中心的役割を担った。

2.当時のハロプロと異なること
 ・本家AKBと肩を並べるほどの人気ユニットの不在
  …むしろ、本家グループと比肩する求心力を持った派生ユニットが誕生した事例そのものが娘。以外に見当たらない。

 ・前田と後藤のキャラクター・立ち位置の違い
  …「娘。の変革者」であった(で、娘。を違うものにしてしまった)後藤に対し、「AKBたるもの」の象徴であった前田のポジションは、むしろ安倍なつみに近い。
 ・柔軟性
  …当時の娘。は、基本的に後藤と安倍の2極構造であったとともに、「ザ☆ピ~ス」に象徴されるように、完成度と引き換えに硬直したグループであった。


ここまで来ると結論はほぼ見えているのだが、AKBは娘。に比べ、構造的に中心メンバーの卒業や、ユニットメンバーの改編に強いと言えるのではないか。
前田は後藤のようにAKBを変えなかったし、大島優子のライバルはいくらでも替えが居る。
さらに、DIVAあたりのメンバーに異動があっても、AKB本体にはさしたる影響がない。
(僕は宮澤佐江がいないAKBは見る理由があんまりないけどね。あの人異質で面白かったのに)

でまあ、ハローマゲドンはそれ単体よりも、その後のプロダクトの低迷や、世間よりも少数の固定ファンを対象にした「閉じた」マーケティングによる影響の方が大きかった、とも考えられる。

要するに後藤がいない娘。を、違うものにしようとして失敗したのよね。

そういう意味ではAKBさんはそれなりに安定したプロダクトが出し続けられれば、あの時期の娘。のように短期的に凋落することはないんだと思う。
秋元康はどう考えても作詞よりマーケティングの方が得意だし。

新曲のギンガムチェックは全然ピンと来ないが、AKBの曲って元々あんなもんじゃねえの?
セールスも好調みたいだし。

投稿者 ushila : 2012年08月30日 18:24

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